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幽霊たち、セーラーとペッカ、なずな、この夏の三枚。
先々週は女子サッカー観戦の寝不足で書けず、先週は体調不良のために書けなかったことをまとめ書き。

先々週は白井晃さん演出の舞台『幽霊たち』を観に森ノ宮へ。

市川実日子ちゃんが大好きな私。実日子ちゃんを舞台で拝見するのは四年半前に観た『哀しい予感』以来。
その時の実日子ちゃんの印象は声が出てないなぁという感じで。。
だけど、今回は貫禄ありまくりで、声もしっかりと通っていて。カッコ良かったです。ますます憧れの女性だわ。

お芝居自体はとてもスタイリッシュで感覚的ですべては理解できなかったけれども、何よりポール・オースターの原作が激しく読んでみたくなりました。というより、オースターを読み終わった時がこのお芝居の本当の終演なのかなぁという気がしてならないような…そんな気がします。

しかし、一番のビックリは佐々木蔵之介さんファンの多さだったかもしれません(笑)



先週読んだのは、スウェーデンの現代美術作家、ヨックム・ノードストリュームの絵本、『セーラーとペッカ、町へ行く』。

この絵本は四年前の夏にMOEの特集で見かけてからずっと気になっていて、夏が来るたびに読もう読もうって思っててようやく今年の夏に手にした感じです。

実際に読んでみたら全然夏の話じゃなくって(笑)冬の話だったんだけど、主人公の元船乗りのセーラーがいつも着ているセーターが無いからって上半身裸で歩いてセーターを買いに行って、店員さんに「あったかいのを頼むよ」とか普通に言ってるのとかシュール過ぎて笑えた(笑)
子供より大人の絵本って気がします。他の巻も読みたい!

ちょうどNHKが北欧特集してたからスウェーデンの港の風景とか絵本の感じとリンクしてよかったな。






昨日読み終わったのが、堀江敏幸さんの『なずな』。




堀江さんの本、大好きなんだけど、やっぱり読むのに時間がかかった。
堀江さんっぽくない“イクメン”小説だから読みやすいかと思ったら、がっつりいつもの堀江さんでちょっと安心しました。

ただ、私にはまだ、赤ちゃんっていうのが遠い遠い存在で、妹も弟もいないし、赤ちゃんと触れ合ったことないし、子供あんまり好きじゃないし、主人公のあたたかい目線のすべてに共感はできなかった。自分がもう少し大人になった時、また読み返してみたらきっともっと身近に感じられる…そんな作品だと思いました。







そして最後はこの夏、聴いている音楽の話。
今年の夏はこの三枚で。





夏の深夜、眠れない時に見えない星を眺めながら聴きたいのがキセルの『旅』という作品。

キセルは高校生の時以来に聴いたけどやっぱ良いね。あのちょっぴり重みのある浮遊感。ポップと見せかけて実は全然ポップじゃない感じ、可愛いと見せかけて実は毒ある感じが、好きです。
佐野史郎さんが彼らのファンってなんか納得(笑)

キセルは私が生きている間に全作品聴きたいなぁと思っているので次は何を聴こうかなぁと考え中です。




二枚目は私にとっての異物(笑)くるりのベスト盤『ベスト オブ くるり/TOWER OF MUSIC LOVER2
』です。


ライブハウスヴァージンを捧げたの十年前、中三の時にくるりだった(こういうとこだけは早熟だった)んだけど、別にくるりが特別好きなわけじゃなくてワンダーフォーゲルとかばらの花とかしか知らないのにラジオ番組の抽選で当選して観に行ったのが最初だったりはしたんだけど、それ以来アルバムを聴いてみてもなんかしっくり来なくって。あんまりいい関係を気づけず十年が経過してしまい。
だけど、ここ数年、映画を観てるとくるりの音楽が頻繁に使われてて、また聴かなきゃ聴かなきゃと思っていたらこのベストが出て。久々に聴いてみたけど、やっぱり大好きにはなれない。。自分の中に異物として入って来ても、私と全然溶け合ってくれない。異物は異物のままで私の体の入口でつっかえたまんまな感じがします。
岸田くん好きなんだけどな。やっぱり何かが違うのだよね。。
とは言え、このベストは「鹿児島おはら節」も入ってるし、今までの夏に観た映画の曲もいくつか入ってるから昔を思い出したりしてセンチメンタルな感じになれてやはり夏に聴くにはうってつけだと個人的に思ってます。




さぁさ、この夏の大本命を!昼海幹音さんの『When I feel the sun in tokyo』。



あんなにイケメンなのに、美男子なのに東京事変にいた頃もさほど意識もしていなくて、六年前、ソロになってから『文明交響型ウィルス』も聴いたけど、その時はピンと来ず、CDラックの中でずっと眠ってて、今年の春、久々に『文明交響型ウィルス』を聴いてみたら、音も声もセクシー過ぎて(笑)こんなに素晴らしかったんだとちょっとビックリしてしまって、最近は敬愛していた某ミュージシャンの音楽が嫌いになったことも手伝って、この夏は彼のアルバムを聴くぞと思って、いろいろ試聴してみて一番、音が夏い感じがしたこのアルバムを聴いてみました。

アルバム全体を通してはもちろん素晴らしいんですが、特に「SHOW ME HOW TO LIVE」という曲が素晴らしすぎて泣きました。
“私の常識は非常識だ 後で笑えればいい”って言う歌詞には本当に救われた気分だし、“いつも空が綺麗であれば多分それでいいのだろう”なんて歌詞は誰もが歌うことだと思う。そこらへんの路上でぬるいフォークソング歌ってるような人でさえ歌いそうな言葉だと思う。だけど、それを昼海さんにやられると特別だし、頷けてしまう。しかも自然に。こういう気持ちになるのは芥川龍之介の「戯作三昧」を読んだときに、辛いけど、天気が良いからそれで良いにしよう…みたいな普遍的な文章があって。だけど、芥川に言われるとやっぱり特別だし、ずっとずっとその文章が今でも心に沁みついていて。その時の気持ちとおんなじような特別な気持ちに昼海さんの音楽を聴いてるとなるんです。

あと、「歴史」って曲も凄い素敵。自分も結局、歴史の中の一瞬でしかなくて今はもうここにいないっていう時間感覚の中から湧き上がる虚しさとそれでも前に進むしかないって言う強さに満ちた曲。この曲に包まれていると本当に幸福な気持ちになります。素晴らしい。


昼海さんはソロではもうやられないみたいですが、アメリカ人シンガーの女性とのユニットのoh sunshine
や、まだ聴いていない彼のソロ作品をマイペースに大切に聴いて行こうと思うし、スーパーフライさんがテレビに出るときは絶対に黒髪ロングのイケメンを探さなきゃって思います(笑)





夏も折り返し地点に来ましたが、私の夏はこれからです。
8月は滋賀県と長野県に旅に行く予定なので、その旅のお供にこの三枚のアルバムは必須だと思います☆


みなさん、引き続き良い夏を!





by haikarako | 2011-07-31 12:23 | オト | Trackback | Comments(2)
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Commented by YOU at 2011-07-31 21:00 x
 こんばんは、YOUです。先日は、おすすめの本を紹介してくださり、ありがとうございました。その中で、小川洋子さん『海』を読みました。特におすすめして下さった『バタフライ和文タイプ事務所』はとても、おもしろい作品でした。他の作家さんの文章は最初少し違和感がありましたが、小川さんの文章のリズムはとても私に合っていました。描写がとてもきめ細かくて、お話の発想もとてもおもしろかったです。
 『海』の中では、他に『ガイド』が良かったです。シックで、穏やかで、とても心がなごんだような気がしました。もっと小川さんの作品を読みたいと思うようになりました。
 これからまた、ご指南頂ければと思います。ありがとうございました。
Commented by haikarako at 2011-08-06 00:41
YOUさん☆小川洋子さん、気に入ってもらえたようで!小川さんは『博士の愛した数式』や『ミーナの行進』が有名ですが個人的にオススメは『凍りついた香り』と『薬指の標本』です☆私もまだまだ小川さんの作品で読めていない物が多いのでこれからどんどん読んで行きたいと思ってます☆小川さん好きなら‥多分、堀江敏幸さんも気に入ると思うのでオススメです。堀江さんの作品はシックで品があって素敵なんですが、ただ、少し読みにくいかもしれまん。読みやすいかな‥と思うのは小説なら『めぐらし屋』と『雪沼とその周辺』。後『もののはずみ』と言うエッセイもオススメです。どれも文庫で出ております☆気が向いたらまた読んでみて下さい☆
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